狼の時代

偉才・異才・鬼才・奇才…　名だたる映画作家たちが「青春H」をテーマに新たなる旗を立てる！
男の匂い、女の薫り。会話はいらない！愛を嗅ぎ取れ！潤す心の渇き
この頃街を歩いて思うことがある。それは、街に狼がいないということ。「昔はようおったんじゃよ」と生前の祖母の話を思い出す。日本語で『良い』『獣』と書くこの狼を皆さんも是非スクリーンで目撃してください。―内藤隆嗣
“いまの日本”の「男と女」
高級マンションに住むデイトレイダーの麗子は物質的には潤っているが、心は渇ききっていた。地べたで肉体労働をはしごする二郎は汗で心は潤っていても愛には飢えていた。これほど違う世界に住む２人の出会いは、狭い東京では必然なのか？それとも運命的な何かを予感させる偶然なのか？不器用だからこそ、その思いを素直に伝えいようとする二郎。実直で一途な性格だからこそ、麗子には新鮮かつ力強く心に響く。触れ合えば触れ合うほど、お互いの渇きと飢えが見る見るうちに潤わされ、満たされ、視野も考え方も一変させる。そして何もかも…

「青春H」をテーマに映画作家たちが個性的な映像を繰り出すエロスドラマシリーズの「狼の時代」編。高層マンションで暮らすデイトレーダーの麗子と、肉体労働で生活の糧を得ている二郎。住む世界がまったく違うふたりは、運命的な出会いを果たし…。